前作「怒らないこと」は「怒ることは悪い、怒ることは毒」という話に終始していた感があり、怒らないことためには仏陀のように悟りをひらくこととあって、なんとも未消化な感じでした。
で、続編の「怒らないこと
2―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書)」は、帯にあった『「自我はない」この言葉にドキリとした』という香山リカさんのコメントに引かれて読んでみました。
冒頭から
「怒らないこと」というのは、人が生涯をかけるにふさわしい、
人生の目標とするに値するテーマ
と書いてあり、ちょっとホッとしました。
本書では、
生命は生まれつき怒っている、生きている限り、感覚があり、
希望に沿わない無常の人生だからこそ怒るとあります。
赤ちゃんもギャー(お腹すいたー!抱っこしてー!)と泣くことから人生が始まりますものね。
さらに
自我は諸々を管理したがるが世の中は無常であり希望は叶わない。ここに怒りが生まれる。
何かするときは欲や怒りでするのではなく、喜びを感じること。
等など・・・。
誰かのためになんて嘘に決まっている、それは自己満足に気がついていないだけ、所詮人はみんな自分が一番大事、みたいなことも書いてあって、「やっぱりそうだよね」ってちょっとすっきりしました。
「生涯をかけるにふさわしい、人生の目標」だそうですから、私もあせらず、でもあきらめず、
精進したいと思います。
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