答はコーチにはわからない

未だに「コーチング」というと

「上司が部下を自分の思い通りに誘導、操縦する上手い方法」

だと信じている方がいらっしゃいますが、
本来のコーチングは、コーチはどっちの方向に持っていこうなんて、これっぽっちも思っていないんです。

先入観も評価判断もなしに、頭の中からっぽで、ただ好奇心で質問をするだけです。


ですから、私の質問に対して電話の向こう側で、

「えっとですね・・・・。
・・・・・・あ。
・・・・・・・・ああ。
あー!あー!あー!あー!(笑)」


なんて、何かがクライアントの中で起きた時には
何かが起こっているのはよくわかりますけれど

「なに???今、何に気がついたの???」

って聞いてしまうくらい、どっちの方向に行くかわからないんです。

例えば、すっごい悩んでいたことが実は思い込みだったとわかった時のご本人へのインパクトは小さくなかったりしますけれど、私が意図して誘導したわけではないのです。


逆に

「自分ではたどりつけないような気づきを得られるのがコーチング」

だと思われている方もいらっしゃいますが
前述の通り、誘導もしなければシナリオも持っていませんから
何が起こるのか、起こらないのか、コーチにはまったく予測不可能なのです。

決して「大きな気づきを起こしてやろう」なんてこれっぽっちも思っていませんし、結果的にはともかく、意図してそんなこと、できませんから。

 

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